たで
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.3.21a:4840 t:1 y:0
たで
【英名】Tade、Water pepper
【和名】たで(蓼)
【学名】Persicuria hydyopiper
【別名】柳蓼/本蓼/真蓼/紅蓼/青蓼/細葉蓼
知識
日本が原産のタデ科の1年生草本で日本の他、韓国、中国で産します。
河川のほとりや湿地に自生し、暖地では多年生となります。
辛くて口がただれるという意味からたでという名前が付けられたと言われています。
独特の芳香と爽やかな辛さを持ち、芽や若葉をスパイスとして使用します。この辛さは揮発性のタデオールとタデオンと呼ばれる成分によるものです。
野生種の紅たでがもっとも辛く、栽培種の青たで辛味が少なくなります。
日本には約50種類のたでが自生しており、奈良時代から魚や鳥獣の肉の臭み取りとして使用されていたという記述があります。かっては唐辛子とともに高価な薬味として扱われていました。
現在、福岡県の朝倉市が日本国内生産量の70%を占めています。
料理
発芽した芽は薬味として刺身のつまに、若葉は魚料理に合い、酢と混ぜ合わせて作ったたで酢は鮎料理に使われる。
ベトナムでは付け合わせに使われています。
たでは日持ちしないので早めに使い切りましょう。
薬理
食欲増進や抗菌、解熱、利尿、むくみの解消などの効能があるといわれています。
また煎じた液は食あたりに、搾り汁は虫刺されや打ち身、ねんざ、皮膚病に利用されていました。