戯言日記/2015-09-27
町内草刈り日
本日はBONGAマスターの住む町内の草刈りだ。
手に手に草刈り機や鎌、鍬を持って勢揃い
草刈り機の爆音が一斉に響き渡りさあスタートだ。
爆音に驚いてバッタたちが草の中から慌てて飛び出す
クズの鉄壁の絆が断ち切られ
エノコログサの笑顔が引きつった
セイタカアワダチソウは一番に草刈り機の標的にされ倒された
穂を付け始めたススキとセイバンモロコシは足元を払われ重なるように崩れ
旬を過ぎたヒガンバナの赤い首が秋空を飛び交う
地面にしっかり根を張る蒼い可憐な花のツユクサは土ごと切り刻まれ
ミミズは真っ二つになり断末魔のダンスを
実が付き始めたジュズダマは志を成就することもなく地に落ち
ヨモギやドクダミの血の匂いが秋風に漂う
赤い実を付けたヤブカラシの恨みの悲鳴が聞こえる
いつも見慣れたセンダングサやイノコヅチの姿はもはや消え失せ
地中に住むオサムシやゴキブリは突然の戦禍に逃げ惑い
コガネムシの幼虫は無防備な裸体を晒され死を覚悟する
運よく仲間たちの屍の下で生き延びられた草や虫たちもそのまま枯れてしまうか、もしくは燃やされてしまう運命だ
草刈り機の爆音が止む
いつもの静かな海沿いの広場には積み上げられたいくつもの草の墓標
「ごくろうさま」
冷たい飲み物が参加者皆に配られ、草や虫たちの受難の一日が終わった
帰りの背中に何かの気配を感じ取ったのはBONGAマスターの気のせいか・・・
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