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アニス

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アニスアニスシード

【英語】ANISE、ANIS SEED
【インド】サウンフ
【中国】ヤンコク
【学名】Pimpinella anisum

知識

アニスシード

せり科の一年生草本
原産地は地中海東部沿岸、エジプト
主な産地はスペイン、イタリア、フランス、
ドイツ、アメリカ、トルコ、イスラエル、
インド、パキスタンなど。

芳香成分アネトールを含み、スターアニス
フェンネルの香りと共通する。

アネトールはは甘く柔らかな香りのもとで、
香味を引き出すには種子を粉砕するが、
空気に触れると香りが変化するので、
使う直前に挽いて使用するのが良い。

甘い香りとすっきりした甘味が特徴でリコリス(甘草)に似ている。

栽培は日当たりがよく、肥沃で水はけがよい砂地が適し、適当な雨量がが必要とされる。3~4月の春に種子を直播し、移植は禁止。収穫までに4カ月ほどかかる。種子が色づいてきたらほを刈り取って、風通しの良いところで陰干しした後脱穀する。
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料理

アニスパウダー

クッキーケーキ焼き菓子パン
キャンディシロップに使用される。

精油はキュラーソなどのリキュールの材料。
スペインではスープシチューシーフード料理に使われる。

ドイツではクリスマスケーキに。
若葉はサラダや料理の付け合わせや
刻んでクリームチーズに加えたり
薬味に使われる。

甘い香りをつけたい料理に使うと効果的。

アニゼット

アニスの芳香成分はアルコールに溶けやすく、
リキュールの香りづけに使われている。

トルコのラキ、フランスのアニゼット(写真)、
ラテンアメリカの火酒アグアディエンテ、
ギリシャのウーゾに利用されている。

リキュールや焼酎などにアニスシードを漬け込んでおけば簡単にアニスの芳香を楽しめる。

またお茶として飲むと消化を助け、胃腸の働きを良くする。

薬理

古くから薬として使われ、紀元前1552年の
エジプト最古の医学書「エーベルス・パピルス」にも
アニスの名が記されている。

効きめの穏やかな駆風剤で、ガスで腹が張ったときや、腹痛に効能がある。
そのほか食欲増進消化を助け、駆風せき止めの医療として使用される。
口臭を消す効果があるほかたんを切る効能もある。

フランスのモーリス・メッセゲの薬草療法では、せき、ぜんそく、気管支炎、
血行障害、女性の月経困難乳汁分泌促進に効果があるとされる。

妊娠中の使用は避ける。

17世紀のアメリカではリューマチの痛み止めとして、アニス油と
ローズマリー油をタバコに混ぜて、パイプをふかすという民間療法があった。

日本では子供がこの芳香を好むことから、飲み薬に配合されてきた。

栽培・収穫

スパイスとしては種子(果実)と若葉を利用します。
温暖な気候を好み、半日陰の肥沃な土壌に種を直播します。約3カ月で花が咲き、1カ月後に茶色に熟した種子を収穫し、陰干しをして乾燥させます。

エピソード

シャルルマーニュ大帝

紀元前4000年頃、古代エジプトではミイラの防腐保存用にアニスクミンを用いていた。

アニスがヨーロッパに広まったのは、
フランスのシャルルマーニュ大帝(カール大帝・写真)
による功績が大きい。
彼は中部ヨーロッパ各地に香料植物園を造成し、
アニスフェンネルを栽培させた。
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イギリスでは14世紀までヨーロッパ大陸から
輸入していたが、このころエドワード1世は
ロンドン橋を通過するアニスに特別税を課した
という記録が残っている。

15世紀になるとイギリスも原産地のエジプトから
種子を直輸入し、一般家庭でも広く栽培されるようになった。
その頃の英国王エドワード4世はポプリとしてベッドのリネンや
下着に香りをつけたという記録が残っている。

消化を助けるというので、宴会や結婚式の後に飲んでいたことが
クリスマスケーキの伝説を生んだといわれている。

神秘的な伝説としては、凶眼(その視線に触れると災難に見舞われるという)の魔力をそらす力があるといわれる。

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