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戯言日記/2012-10-09

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ヤップ島の運動会

10月8日は体育の日。
学校から町内まであちらこちらで運動会が真っ盛り。

すっかりお客様の姿が消えた店内でBONGAマスターが思い起こすのは35年前のヤップ島での運動会。

まだ20代の若者だったBONGAマスター(この頃はまだBONGAマスターではなかった)が
東京のサラリーマンの暮しに退屈して、ミクロネシアの点そのものヤップ島に永住しようと、
ただ一人で渡った時のこと。
ヤップダンスの女性たち
滞在していたコロールという町でカーニバルが行われた。
それは日本のお祭りと運動会を一緒にしたようなもので、ヤップ島の村々から集まった男女のダンス有り、パフォーマンスあり、屋台有りでたいそうなにぎあいだった。

そんな中で唐突に運動会が始まった。
出場者は制限なし。
老若男女、人種一切問わず出たいものが出たい競技に早い者勝ちで自由に参加できる。

中でも印象に残っている競技が徒歩競技とビール早飲み競争。

徒歩競技はヨーイドンで走り出すのだが、途中で走るのを止める人が多く、最後までゴールに走り込むのは4,5人。
なんでだろうとよくよく見ていると、3等賞まで賞金が出るのだ。
だから3位までに入りそうもない人は早々に走るのを諦める。
むだな努力は決してしないという訳だ。

またビール早飲み競争はスタートからゴールまで10本の缶ビールが置いてあり、それを競技者がカラになるまで飲み干してゴールに駆け込むという過酷な競技だ。

結果的にはアメリカの屈強な若者が1位になったのではあるが、ゴールした途端
ゲロし始めて悲惨な結末に終わった。

ところが競技はいつまでも終わらない。
ヤップのドゥというふんどしを着けた老人が、まだ半分も進んでないのだ。
この爺さんは用意の良いことにゴザまで用意して、缶ビールの前に座り込んで、
ゆっくりゆっくりビールを楽しんでいたのだ。

係の者が急がせようが、観衆のブーイングがあろうが、
素知らぬ笑顔で最後まで競技を続けたのだ。

ご立派。。。



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