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ザクロ

更新日 2023.3.25a:6035 t:1 y:0

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ザクロ/ポメグラネート

【英語】ポメグラネート(POMEGRANATE)
【インド】アナラダナ、アナルダナ (ANARDANA)
【日本】ザクロ(石留、柘榴 若榴)
【学名】Punica granatum

柘榴の実

ミソハギ科の落葉小高木の果実の種子を乾燥させたもの。インドからイランにかけ香辛料として使用する。

原産地は西南アジア説と北アフリカ説とがある。世界各地で栽培されており、主にトルコから中東にかけて多く栽培されている。
日本では東北地方南部から沖縄まで栽培される。

日本の店頭に並ぶザクロの実はイラン産、カルフォルニア州産が多く、日本産より大きい。

紀元前1000年~1500年頃エジプトに伝わり、ギリシャ時代にヨーロッパに伝わった。さらに3世紀頃に中国に伝わり日本にはその後9~10世紀頃渡来したと云われる。

花言葉は優美、円熟した優美、優雅な美しさ。リビアの国花でもある。

料理

アナラダナ

ほのかな酸味を帯びた香りと独自の甘酸っぱい味がある。

果実(種子)を食べたり、果汁をジュースにしたり、清涼飲料水のグレナディンの原料として使用される。

北インドでは乾燥した実をすりつぶし、チャツネやカレー、パン、ペストリに、また炒めた豆や野菜の酸味付けに使われる。

中近東やイラン、トルコでは生の果実(種子)をサラダに添えたり、ハマスやタヒーナと呼ばれるペーストやデザートに利用する。

薬理

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種子には「デルフィニジン」や「シアニン」のアントシアニンと「エラグ酸」のタンニンが含まれており、高血圧動脈硬化脳梗塞心筋梗塞の予防に効果があると云われる。

乾燥させた樹皮や根皮生薬名で「柘榴皮」「柘榴根皮」といい、古くから条虫の駆虫薬として用いられた。

日本や中国では果皮を煎じて内服し、口内炎や扁桃腺の治療に用いられた。

果実は更年期障害や乳癌に対する効能が期待されたが、エストロゲンの含有量が微量のため、実質的な効果は疑問視されている。
また果汁にエストロゲン含まれるとして2000年頃ブームになったが、国民センターの分析ではエストロゲンは検出されなたった。

エピソード

柘榴の実は人肉に似た味がするという鬼子母神伝説がある。

種子が多いことから豊穣や子宝に恵まれる吉木とされる。

ユダヤ教では虫が付かない唯一の果物として神殿の至聖所に持ち込むことが許された。

スペインのグラナダGRANADAの地名は柘榴の木GRANATUMが多く植えられたことに由来する。

栽培

日当たりが良い場所を好み、果実が付くまで10年ほどかかる場合もある。

病害虫には強いが、カイガラムシが付くとスス病を併発するので注意が必要。

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