パンプキンシード
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.10.23a:5021 t:2 y:1
パンプキンシード/かぼちゃの種
【英名】パンプキンシード(Pumpkin seed)
【日本】南瓜の種
【中国】南瓜子、白瓜子
知識
ウリ科の1年生草本で原産地はアメリカ。野菜として世界各国で栽培されています。
スパイスとして利用するのは種子で、34%の不揮発性の脂肪油と27%のタンパク質が含まれ栄養価が高く、日本で出回っているのはほとんど中国の輸入品です。
カボチャのなかでもペポカボチャ(薬用カボチャ)と呼ばれる品種の種子が特に薬効が強いとされています。
種子そのものにはほとんど香りがありませんが、煎ったりして熱を加えると、脂肪油が揮発性芳香成分に変化し、香ばしさが出てきます。
料理
中国では大粒の種子を乾燥させ、塩炒りするか味付けするかして、酒のつまみなどの食用にしています。
パンプキンシードの作り方
①カボチャの種子をネットなどに入れてもみ洗いし、周りのわたをきれいに取り外します。
②①の種子をザルの上に広げ、天日で3~4日干しておきます。
③乾いた種子の周りの薄皮を外し、片面にはさみなどで切れ目を入れ、種子の中身を取り出します。
④取り出した種子の中身は、炒めたり、焼いたりし、塩などで味付けし、1日5~10gを目安に摂取します。
薬理
亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルのほか、ビタミンA1、B1、B2、C、E、カロテン、リノール酸、タンパク質の他、オメガ3脂肪酸が50%含まれています。
抗酸化作用や抗炎症作用があることが確認され、貧血、低血圧、コレステロール値や中性脂肪の低下によるダイエット効果、強壮作用、疲労回復、アンチエイジング、視力の回復、更年期障害、インポテンツ等の症状改善のほか、失禁、頻尿の改善にも効果があることが臨床実験で確認されています。
漢方では南瓜仁(ナンカニン)と呼ばれ、低血圧の改善や回虫駆除に使用されます。