サフラワー
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サフラワー
【和漢名】べにばな/紅花
【英語】Safflower/サフラワー
【学名】Carthamus tinctorius L.
知識
キク科の一年草
原産地は西南アジア、エチオピアといわれているが、古くから栽培されているので原産地の特定は難しい。
主な産地はイラン、パキスタン、インドのほか中国や北アフリカ、北アメリカ、オーストラリア。日本では山形県で栽培される。
しばしばサフランのまがい物として取り扱われることがあるが、サフランとは別の特性を持っている。色はサフランよりも鋭く、オレンジ色に近い。
花は着色料や染料として、種子は挽いてスパイスとして使用したり、食用油の原料として、若芽は食用として利用されている。
芳香は強くないが種子には25~30%の不揮発性油が含まれ、その油分には特にリノール酸が多く含まれ、
サラダ油の原料として広く栽培されている。
リノール酸はマーガリンやショートニングの原料として加工される。
花は鮮やかな橙赤色で、サフロール黄とカルタミンといった食用色素として使用されている。
日本ではサフラワー色素を酸化させて作られる赤色色素を紅(ベニ)として化粧品に使っている。
栽培は春に種子をまくと7月に花が咲く。日当たりがよく水はけのよい土壌を好み、酸性土壌は合わない。乾燥した気候で育つので、水やりには注意が必要。
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料理
主に料理に色をつけるために使用されるが、香りや味はない。
価格が安いので、サフランの代用品として使用されている。サフランより苦みが強い。
サフラワーからとれる油はコレステロールが低いので低コレステロールの食事療法を行っている人には最適なオイル。
種子はローストすると香ばしい香りがしそのまま食用として食べる。
東南アジアでは油で揚げた種子をチャツネの材料として使用する。
若葉や茎は醤油で煮つけて食用とする。
薬理
乾燥させた花は紅花(こうか)と呼ばれ、漢方薬の原料で養命酒などにも含まれる。この生薬は養命酒などに含まれ、また、この生薬から作ったものをツボなどに塗ると紅灸(べにきゅう)という灸の一種もある。
「サフラワー」で作った「紅花酒(こうかしゅ)」は女性の特有の不調を解消して若返る嬉しい効果も。
花びらを浸出して作ったお茶は便通を良くし、発汗を促し、熱を下げるといわれている。
また冠動脈性心疾患や更年期障害、生理不順に良いといわれているが、妊娠中の女性は摂取は禁止されている。
黄疸やはしかの症状緩和ににも効果がある。
花から作った湿布薬は皮膚の炎症を抑え、打撲やねんざの症状緩和のほか関節の腫れや痛みを和らげる。
エピソード
エジプトではミイラをサフラワーで染めた布でくるんでいたといわれる。
日本では1500年前の藤の木古墳の石柩からサフラワーの花びらが発見されている。
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