スーマック
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.3.4a:7240 t:1 y:0
スーマック
【英名】SUMAC
【別名】スマック
知識
ウルシ科の多年生低木で250種類以上があるが、スパイスとして使用されているのは中東産と北米産の2種類だけです。
熟成した果実を収穫し乾燥させ、粉末にして使用します。
その他樹皮や根も利用します。
中国産のスーマックは咳や口内炎の治療に使用されますが、料理には使われません。
スーマックには毒性があるものが多いので使用には注意しましょう。
特に飾り用のスーマックは食用に使用してはならない。
その他の使用法として、樹皮と葉は染料として利用されます。
料理
レバノンではパウダーを酸味づけとして料理に使用します。塩味の料理に使うと味をひきしめます。
トルコではパウダーを飾りとしてホムスに使用します。
北米先住民族は生の赤い果実からコーディアル・ドリンク(果実のリキュール)を作っていました。
薬理
スーマックに含まれる多量のタンニンと収斂作用は薬理的に利用価値が高く、内服して激しい下痢の治療に用いられます。
その他、果実は泌尿器の炎症、根の皮は外用薬として痔の治療、樹皮や葉は煎じて喉が痛いときのうがい薬として使用されてきました。
北米先住民は生の果実で湿布薬を作り、ウルシかぶれの治療に用いました。