メドウスイート
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日 2012.02.24a:4934 t:1 y:0
メドウスイート・MEADOWSWEET
西洋夏雪草(和)、施果蚊草子、QUEEN OF THE MEADOW、DROPWORT、BRIDEWORT(花嫁草)などと呼ばれている。
学名はFilipendula ulmaria
知識
ヨーロッパ、西アジアに広く分布
バラ科、シモツケソウ属の宿根草で花を採取して乾燥させたもの。
夏場にミント虫が発生するので注意が必要。
主な成分はサリチル酸、ポリフェノール、クエン酸、タンニン、フラボノイドが含まれ、アスピリン過敏症の人は使用禁止。
料理
甘い香りがするが味は苦い。
主に飲み物として使用する。蜂蜜を入れて冷やした
メドウスイートはジプシーの最高の飲み物とされ、
病み上がりの身体にバイタリティを回復させる。
熱湯200ccにメドウスイート小さじ1杯を入れる。
薬理
胃酸過多、胸やけ、胃炎、消化性潰瘍、小児の下痢、赤痢、リューマチなどの症状に適応するほか、花粉症などのアレルギー症状の低減効果もある。(H21香辛料研究会)
メドースイートからサリチル酸が分離されアスピリンが合成されるのでアスピリンと同じ効能があり鎮静、解熱に有効である。
アスピリンのような副作用はない。
お茶として常飲することで、発汗を促し、
余分な体液を追い出す作用があり
シェイプアップ効果が期待できる。
その他お肌をきれいにする入浴剤として使用したり、目のヒリヒリする痛みにアイウォシュとして使用するとすばらしい効能がある。
サルチル酸やアスピリンを服用している場合には使用禁止。
主な併用不可の薬剤は
アセタゾラミド(利尿剤)・・・有害な相互作用を起こす。
次サルチル酸ビスマス(制酸剤、下痢止め薬)・・・血液凝固不全や出血。特に抗血液凝固作用のあるニンニク、イチョウ、わーファリンには注意が必要。
セレコキシン、ロフェコキシン(関節炎などの治療)・・・重い胃障害の原因となる。
メトトキサート(抗ガン剤、抗炎症剤)・・・毒性を生じる。
オキサプロジン(非ステロイド性抗炎症薬)・・・消化器系出血と重い副作用。
スルファメトキサーレ(スルフォンアミド系抗生物質)・・・サルチル酸が過剰。
チクロピシン(抗血栓剤)・・・血液凝固機能の低下
ワーファリン(抗血栓剤)・・・血液凝固機能の低下
エピソード
中世イギリスでは、魔除けや部屋の臭い消しとしてつかわれた。
また結婚式の時、床に敷いたり、花嫁の冠にも使われた。