日がな一日
日がな一日 風船葛の 中にいる
またまた広島市で土砂崩れのため多くの方が亡くなった。
原因をマスコミは未曽有とか爆発的とか経験したことのないとか異常とかいう形容詞をつけて自然災害を表現しているが、ここまで繰り返し繰り返し続けば、未曽有とか未経験とか異常とかではなく自然自体がこんなものだといいかげん認識せざるを得ないだろう。
地球誕生は46億年前、ホモサピエンスが地上に登場したのはほんの20万年ほど前。
人一人の一生なんてせいぜい80年程度だ。
今日までの地球の寿命を人間の寿命と置き換えてみるとなんと44秒が人の寿命ということになる。
羽化して1日だけのカゲロウの命よりも遥かに儚い時を我々は生きていることになる。
この数年来の地球上の自然災害を思うに、人間はどんなに賢ぶっても、所詮自然の中の微小な存在に過ぎないと云う事を自然は地球は知らしめてくれているのだ。
人災や戦争、社会問題などはなく、すべて自然の摂理に逆らった人間が犯した愚かな判断に過ぎない。
マスコミという大風呂敷の上で経済学者や政治評論家、社会学者、コメンテーター、気象予報士などなど雑多な職業の人間が生活のためとはいえ、わかったようなわからぬようなことを得意げにしゃべっているのを見聞きすると
孫悟空が金斗雲(キントウン)に乗って宇宙の果てまで行ったつもりがお釈迦様の手の内だった
という中国の寓話の一部を思い出し、思わず失笑してしまう。