老若男女
老若男女 携帯張り付く 薄暑かな
BONNGAマスターが車両税や駐車場代、ガソリン代、保険代、車検代、高速代などほとんどの部品が税金で作られ、走っているような車を処分して2年ほどになる。
まるで長年、身体にこびりついた垢を落としたようですがすがしい気分だ。
そんな訳で最近、移動するのにはもっぱら電車やバスを使うことが多くなった。
最近増殖している危険なマッド・ドライバーゾンビとの遭遇で不快な思いをすることもないし、ちょいとビールなんて気楽に飲めるし、疲れたらウトウトできるし、本を読みながら移動できる。ありがたいことだ。
ところがそんな車内の中でも異常事態が。
スマートフォン・シンドローム(感染症)とでも呼んだらいいのだろうか。
バスや電車の中で観察すると、車内の50%、もしくはそれ以上の人が感染しているようだ。それぞれが音楽を聞いたりゲーム、メール、インターネットなどをしてる。
閉鎖された空間でランダムに集まった、性別、年齢、職種、性格、知能、趣味、思考などが全く別種のはずの人間が50%以上も同じように携帯を手にしている異常な光景にゾッとする。
目の前の川に住む、いろいろな種類の魚の半数以上が何の脈絡もなく、突然一斉にジャンプを始めたりするのと同じ、あるいはそれ以上に怪奇な現象と感じるのはBONAGAマスターだけなのか。
自然現象の中(人間の社会現象も自然現象の単なる一部だと理解できない人には仕方がないが)でこのような異常な集団行動が起こる時、それはもはや個々の意思とは異なる自然科学的、生物学的、何らかの予兆ではないだろうか。
携帯電話が人類の希望すら入っていない最後の現代版パンドラの箱にならなければよいが。
2014.7.21