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蝉時雨

幾重にも 無限説法 蝉時雨

画像の説明
「大清風雲(全21巻42章)」をようやく見終わった。

満州族の太祖ヌルハチが起こした清国の草創期の映画で、明朝を滅ぼし、清が中国統一を果たした頃で、日本では江戸時代だ。

初代皇帝でヌルハチの息子ホンタイジと弟ドルゴン、ホンタイジの妻大玉、その息子フーリン(後の順治帝)、ホンタイジの息子ホーゲらの帝位を争う権力争いの物語だ。

ストーリーはともかく、この権力欲というものは古今東西、国の大小に関わらずどこでもいつでも普通に沸き起こる人間の欲望の一つだということは、例外なく歴史が繰り返し証明している。

そして彼らは、自らの愚かな感情を隠し、恥じ入るように、民のため国民のためという言葉を声高に連呼する。
まるで初夏の蝉時雨のよう。

蝉の雄も声高に「女が欲しい、女が欲しい」と泣きわめき雌にアピールする。

「国民のため、国家のために」とやたらアピールするどこかの国の政治屋のおっさんの言葉を「権力が欲しい、なんでも思いが叶う権力が欲しい」という言葉に置き換えれば、行動と本音がぴったり重なって、なるほどと納得できる。

ちなみに先日7月25日は日清戦争勃発の日だ。

この侵略戦争に勝利した日本は朝鮮半島を勢力下に入れ、遼東半島、台湾を植民地化し、当時の国家予算の2倍もの賠償金を清国からせしめ、軍事大国として第二次世界大戦へ突き進んでいくのだ。

ご存じ日本の傀儡政権満州国の皇帝で清国のラストエンペラー愛新覚羅溥儀(アイシンカグラフギ)はこの満州族ヌルハチの末裔だ。

2014.7.30


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