エンダイブ
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2013.8.16a:4899 t:1 y:0
エンダイブ
【和漢名】きくちしゃ 菊+ちしゃ(レタスの和名)、ニガチシャ
【英名】Endive
【仏名】Chicoree
【学名】Cichorium endivia L.
知識
キク科の一年生草本または二年生草本で原産地は
地中海沿岸。
ヨーロッパまたはアメリカで主に栽培されている。
日本では長野県が主産地で、縮葉種が栽培されており、JA信州諏訪より4月末から11月末まで出荷される。
「ちしゃ」の一種で日本には江戸時代に渡来。
貝原益軒の著書「大和草本」に「紅毛ちしゃ」の名前で記されている。
品種が多く、大別すると葉に切れ込みがある縮葉種のゴールデンハート・サマーと丸葉または広葉のエスカロールやブロード・リーフド・パタビアンなどがある。
同じキク科のチコリと混同されるが、チコリはロケット状をしており見た目が異なる。
フランスではシコレ(Chicoree)と呼ばれ、アンディーヴ(Endive)というとチコリを指す。アメリカではエンダイブを誤ってチコリと呼ぶ。
料理
シャキシャキした食感とさわやかな香味と少しの
苦みがあり、サラダとして生食する。
葉をゆでてバターで炒めるとよい。
この時ゆですぎに注意すること。
エンダイブはほのかな苦みが魅力なのだが、苦みが苦手な人のための苦みをとる料理法。
天ぷらにすると苦みはまったくなくなる。
熱々のうちに召し上がるとシャキシャキ感も残る。
油で炒めるのも苦みをとる方法のひとつで葉がしんなりならない程度にサッと炒めるのがコツ。
生葉をサラダとして使う場合は、あらかじめ小さく刻んで3時間ほど水に漬けておくと苦みがなくなる。
薬理
カロチン、ビタミンA、K、B1、B2、C、ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄分、リンなどのミネラルの葉酸のほか食物繊維を多く含み、美容、健康面で優れている。
また独特の苦みは食欲増進に。
栽培
寒さに強く、冷涼な気候を好む。
栽培期間が短く、種をまいてから約2カ月で収穫できる。
軟白栽培という方法で苦みが強くなりすぎないようにしている。
軟白栽培とは、外側の葉を持ち上げテープなどでしばり、きんちゃく状にし、光を遮断することで、内側の葉は柔らかくなり、苦みも強くならないという栽培法。