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チコリ

BONGAマスターのスパイスうんちく

更新日:2014.8.29a:4137 t:1 y:0

チコリ   

【英名】Chicory
【和名】きくにがな
【学名】Cichorium intybus
【別名】サッカリー、アンディーブ(仏)、シコン(ベルギー)
【漢方】菊苣(キクキョ)

知識

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キク科の多年生草本で原産地はヨーロッパ、西アジア、北アフリカで主産地はフランス。
ヨーロッパやアメリカ、アフリカ、中央アジアでは帰化し自生しています。これらの野生種を品種改良して商品化したものが店頭で見かけるチコリです。
葉、花、根を料理やお茶、染料、美容、健康食品として利用されます。
草丈は100cm~150cmになり、葉は大きく楕円形、または長円形で切れ込みがあり、5~6月に太い花茎をのばし、葉腋に花をつけます。
花は薄青色のデイジーのような花で次々に咲きます。朝開き、午後には閉じる一日花です。

葉を食べるもの、根を食べるもの、葉と根を食べるものの3種類があり、エンダイブとしばしば混同されることがあります。日本ではエンダイブはレタス様の外観で、チコリはロケット状の形なので区別されることができます。
日本で見かけるチコリは、日光にほとんど当てないで軟白栽培したもので白色または薄黄色のものが多い。

料理

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採れたてのものは苦味が全くなく甘いが、収穫後には葉の色が緑色になり、苦味が強くなります。

花や若菜はサラダとして生食するのが一般的ですが、ゆがいたり、バター炒めにしても良く合います。
茹でる場合は、水にレモン汁を加え、灰汁を取り除くと良いでしょう。

根はタンポポの根と同様に乾燥させたものを刻み、焙煎したものをコーヒーとして飲みます。タンポポコーヒーよりもマイルドです。

カフェデュモンドやベトナムコーヒーにブレンドされています。またフランスではコーヒーの代わりに飲まれています。

薬理

含まれる主な成分はイヌリンと苦味質で、根を乾燥させたものはチコリ―根と呼ばれ、食欲増進剤のほか、利尿、消炎、肝臓強壮の効果があります。またリューマチや痛風、便秘の特効薬としても使われます。
イヌリンは天然のインスリンと呼ばれ、血糖値を下げたり、糖尿病の改善に効果があります。

過剰摂取は妊娠中の子宮出血や光過敏症に注意が必要です。

栽培

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苗を9~10月頃に、水はけが良く日当たりのよい肥沃なアルカリ生の土壌に植えます。
背丈が高くなったら、支柱を立てて倒れないようにします。根は直根で太くなるので、植える時には土は深く掘っておきます。

根の一部を切り取って埋めておけば、芽を出します。
根は2年目以降のものを掘り出します。

日本では岐阜県中津川で国内栽培がされています。

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