わけぎ
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.4.7a:6982 t:1 y:0
わけぎ
【英名】Tufted stone leek,Wakegi,Wakegi green onion,spring onion,Salada onion
【和名】わけぎ(分葱)、冬ねぎ
【学名】Allium x wakkegi Araki
【別名】ふゆぎ(冬葱)、ひともじ(一文字、人文字)、ちもと、せんもと(千本)、ビラ
知識
ユリ科の二年生草本または多年生草本でねぎと玉ねぎとの雑種の緑黄色野菜の一種です。
原産地はギリシャからシベリア一帯で、シリア、ギリシャ、イタリア、インド、中国など古くから栽培されています。
日本には5世紀頃、中国から渡来したといわれています。
生産量は広島県尾道市が有名で生産量の50%以上を占めます。
熊本ではひともじ(一文字、人文字)、大分ではちもと(千本)、南九州ではせんもと(千本)、沖縄ではびらという名前で呼ばれています。
春先の葱より早い時期に収穫され冬ねぎとも呼ばれています。
料理
葉と白根をねぎと同様の使い方で食用にします。
わけぎははねぎよりも小さく香味がおとなしめで、薬味として使用されるほか、ゆでて酢味噌あえ(ぬた)、卵とじ、一文字のグルグル、チジミなどにも使われます。
●一文字のグルグルの作り方☚クリック
また同じ仲間のあさつきに比べ、香味が強く、硬さもあり、柔らかさを出すため軟白栽培のものが出回っています。
保存法は湿らせた新聞紙に包み、日陰で風通しの良い場所に立てておきます。泥が付いたままのほうがより日持ちがします。
薬理
βカロチン、ビタミンC、食物繊維、カリウム、鉄などの栄養素が多く含まれ、生活習慣病の予防やアンチエイジング(老化防止)の効能があります。
βカロチンは活性酸素の働きを抑制し、免疫力を強化するので、細菌やウイルスから守り、癌のや風邪の予防、皮膚や眼を健康に保つ作用があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、メラニンの生成を抑えるので皺やシミを防止します。
また便秘や高血圧、貧血、疲労回復、食欲増進などにも効能があります。
栽培
わけぎは種子ができないので、鱗茎を分けて栽培します。日当たりの良い場所とアルカリ性の土壌を好みます。
早生種は7月頃植えつければ年内から収穫ができます。晩生種は夏の終りから秋にかけて植えつけ、翌年の春から収穫します。
詳しくはわけぎの栽培法☚をクリック