ホースラディッシュ
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.02.17a:5026 t:2 y:0
ホースラディッシュ HORSERADJSH
【和名】ホースラディッシュ、西洋ワサビ
【英名】HORSE RADJSH
【別名】ワサビダイコン、レフォール(レホール)、
ウマワサビ、ウマダイコン、
エゾヤマワサビ、
山ワサビ、野ワサビ、根ワサビ
【学名】Aromoracia rusticana
知識
東ヨーロッパの原産
日本には明治時代に食用として持ち込まれ、現在北海道を中心に野性化している。
生産はアメリカ・イリノイ州が世界の生産の大半を占めている。
多年生草本で、若葉や根を風味づけに使用されます。特に根には強い刺激臭があり、強い風味と、強い辛さがあります。
根は乾燥させ粉末にして使用されます。
辛味成分(精油)はアリル芥子油(アリルイソチオシアネート)で酵素のベルオキシーダが含まれる。
料理
ホースラディッシュ・ソースが有名で生クリームやビネガーに混ぜて作ります。リンゴをすりおろして入れるとマイルドな風味になります。
このソースには魚料理やローストビーフ、ボイルドエッグ、魚の燻製に良く合います。
ソースは強火で熱するとピリッとした辛さがなくなるので、弱火でゆっくりと温めると良いでしょう。
根をすりおろしたものに醤油をかけ薬味としたり、醤油漬けにしたりして食される。
根はなるべく色の白いものを選び、乾燥しないよう袋に入れ冷蔵庫に入れておくと1~2か月保存できる。
「粉わさび」とは商標名でこのホースラディッシュの乾燥パウダーと芥子やターメリックを混ぜてつくられたもの。
ちなみに本物の山葵を使ったものはわさび粉と呼ばれます。
薬理
利尿作用と発汗作用があります。
痛風や関節炎の症状を和らげ、呼吸器の炎症を抑える効果があります。
食べ過ぎると吐き気やアレルギー症状を引き起こすこともあります。
また胃潰瘍や甲状腺に問題がある人は摂取を避けましょう。
湿布薬として使うと傷口の炎症や関節炎、胸膜炎の改善に効果がありますが、肌の弱い人は肌荒れに注意が必要です。
ホースラディシュの精油に含まれるアリイソチオシアネートには大腸菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌など食中毒の元となる菌の繁殖を抑える抗菌作用や癌予防の効果、血液凝固を抑える血栓予防効果が知られています。
栽培
家庭菜園での栽培には適しています。
繁殖力が強いので、周りを囲って広がらないように注意が必要です。いったん根付くとなかなか取り除くことができなくなります。
若葉は春から初夏にかけて収穫、根は地上の葉が枯れて次の芽が出る11月~3月に収穫されます。