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麻の実

更新日2023.3.5a:10970 t:1 y:0

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麻の実/ヘンプ

【和名】アサ(麻)
【英名】Cannabis,Hemp
【学名】Cannabis L.
【別名】大麻(たいま)、大麻草(たいまそう)、ヘンプ、カナビス

麻の実

アサ科の雌雄異株の一年生草本で原産地はヒマラヤ山脈の北西部山岳地帯といわれています。

主な産地はロシア、中国、日本、チリ、ペルーなどで、日本にはほとんど中国から輸入されたものです。

茎は繊維、実は食用や油を取るなど利用価値の高い植物ですが、日本国内では許可なく栽培ができないため、食用の種子は輸入されています。

日本での栽培の記録は紀元前と古く、「後漢書」の「東夷伝」や「三国志」の「魏志倭人伝」のほか「風土記」にも記されています。

アメリカやヨーロッパでは繊維利用を目的として品種改良したアサをHenp(ヘンプ)と呼び、規制薬物や薬事利用を目的としたものをCannabis(カナビス)と呼び、区別しています。

麻には麻薬成分を多く含む品種があり、葉や花穂を乾燥させたものををマリファナと呼び、、樹脂化、液体化させたものをハシシと呼びます。

広義ではアサは麻繊維を採る植物の総称で、アマ科の亜麻、イラクサ科のカラシム、シナノキ科の黄麻(ジュート)、バショウ科のマニラ麻、リュウゼツラン科のサイザル麻もアサと呼ばれますが、全く別の植物です。

料理

七味唐辛子

麻の実クルミのようなナッツ類の味がしますので、豆腐やサラダに加えたりお菓子の材料に使います。
また実を加熱することにより独特の香ばしさが得られ、七味唐辛子の原料として使用されます。

また麻の実には脂肪油が25%も含まれており、麻実油(おのみゆ)と呼ばれ食用油として使われます。
麻実油もナッツ類の味がするので、ドレッシングやマヨネーズに加えます。

麻の実を使った料理には、いなり寿司(西日本のみ)、がんもどき、けんちん汁の他、石川県の「鯛の唐蒸し」、山形県の「あけがらし」、高知県の「いわしの卯の花」といった郷土料理があります。

麻の実はビタミン、ミネラルがバランスよく含まれた完全栄養食と言えるでしょう。
鯛の唐蒸しあけがらしいわしの卯の花

薬理

大麻の葉

麻の花や葉には麻酔性物質のテトラ・ハイドロ・カナピノール(THC)が含まれ、これを摂取すると陶酔し、規制薬物の対象にされています。

医療目的としても価値があり、古くから果実は麻子仁(マシニン)という生薬として用いられてきました。麻子仁には陶酔成分は含まれず穏やかな作用の便秘薬として処方されます。

果実にはタンパク質が多く含まれ、脂肪酸との含有バランスが良く、食用として使われる他、実を搾った油を使った線香はアロマテラピー用として市販されています。

医薬品としての効果は、多発性硬化症などの神経性難病や緑内障の処方薬として、アメリカの一部の州やカナダ、オランダといった国で治療薬として認可されています。

麻の実から採れるオイル、麻実油(おのみゆ)の80%に必須脂肪酸のリノール酸とαリノレン酸が含まれています。
この必須脂肪酸は筋組織や体内酵素、抗体の形成に不可欠で、アトピー性皮膚炎関節炎更年期障害神経性自己免疫疾患月経前緊張症骨粗しょう症心疾患の予防や治療に効果があることが解っています。
その他ボディケアとして使われ、乾燥肌を防ぎ、皮膚疾患の症状を緩和し、皮膚の老化防止にも効果があります。

エピソード

神農皇帝像

紀元前3000年、中国の神農皇帝の教えを現わした「神農本草経」の365種の薬草の中に麻は次のように紹介されています。
☝詳しくは  クリック
「麻仁(麻の実)は身体や内臓を修復し、体力の根元となる活動力を増す。久しく服用すると身体が肥え健やかになり、不老神仙となる」と。

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