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タンジー

BONGAマスターのスパイスうんちく

更新日2014.3.22a:5281 t:1 y:0

タンジー

【英名】Tansy
【和名】よもぎぎく(蓬菊)/えぞよもぎぎく
【仏名】タネージー
【別名】ボタンズ/ゴールデンボタンズ/バチュラーズボタン/ジンジャープランツ/ビターボタン
【学名】Tanacetum vulgare

知識

画像の説明

ヨーロッパを原産地とする、キク科の多年生草本です。

園芸用や薬用としてヨーロッパ各国やロシア、北アメリカで栽培されています。
葉はシダの葉に似た鋸型の形状で、草丈は50~150㎝になり、夏の中頃から終りにかけて、放射状に密集したボタン状の黄色い花を咲かせます。

スパイスとしては生の葉を利用します。

葉に独特の香りがあり、芳香成分はβ-ツヨーネ(ツヨン)で、殺虫、消毒作用があり多く摂取すると人体に有害とされます。
まだ毒性の成分などは不明ですが、重症になると呼吸停止や多臓器不全となり、死亡する場合もあるので注意が必要です。

現在はほとんど食用や人体に使用するのは避け、ポプリとして香りを楽しむか、畳やカーペットの下に敷いたり、クッションに入れて防虫剤として使用されます。

料理

若葉は刻んでオムレツやケーキ、プディング、サラダなどに使用されます。
シャルトルーズなどのリキュールの香りづけにも利用されます。
有毒成分が含まれるため、薬味または飾りとして少量を使用します。

薬理

生薬として駆虫、や回虫駆除薬として利用されるほか、発汗、利尿、興奮剤としても。
葉を煎じて作るタンジー茶は強壮作用があると言われています。

妊産婦の使用には注意が必要です。

栽培

画像の説明

耐寒性があるので、どこでも簡単に栽培ができます。
種子または株分け、どちらからでも育成できます。
地下茎で増え、繁殖力が強いので、他の植物とは一緒に植えないほうが良いでしょう。
乾燥にも強いので庭植えの場合は水やりはほとんど不要です。水をやり過ぎると根が腐るので注意しましょう。
観賞用の花は夏の中頃から終わりに咲き、葉は1年中収穫が可能です。

エピソード

タンジーはギリシャ語で不死を意味するアナタシア(Athanasia)に由来し、かって死体の防腐や花持ちが良いということに基づいていると言われています。

ギリシャ神話では、トロイの王子で美少年のガニュメデスはゼウスに見初められ、タンジーの汁を飲まされ、永遠の命を与えられました。

花言葉は挑戦、抵抗、敵意、婦人の美徳

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