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オゼイユ

BONGAマスターのスパイスうんちく

更新日2013.8.18a:6696 t:1 y:0

オゼイユ、ソレル

【和漢名】すいば、スカンポ
【英名】Sorrel
【仏名】Oseille
【学名】Rumex acetose L.

知識

タデ科の多年生草本で原産地はヨーロッパ。ヨーロッパ、アジア、北アメリカの各国に広く自生しているがフランス、イギリスではハーブスパイスとして栽培されている。

日本でも原野や道端の湿地に自生している。

オゼイユの種類はかなり多いが、一般に栽培されているのは次の3種類がある。
①ガーデン・ソレル(すいば)
②ラウンド・リーヴド・ソレル(てがたすいば)
③スピナッチ・ドッグ(ハーブ・ペイシャンス)

中でも②のラウンド・リーヴド・ソレルはマイルドな味に改良され、多汁質で丈が低く、よく育つのでフランスでよく栽培され、フレンチ・ソレルと呼ばれる。

若葉をかむと酸味があることから酸い葉(すいば)と名付けられた。

これは葉にシュウ酸が含まれているためである。

雌雄異株で雌花は朱紅色、雄花は薄黄色の花を咲かせる。

料理

ドライにすると芳香がなくなるので、生葉を使う。

料理には柔らかい若葉を収穫し用いるとよい。

さわやかな酸味が生野菜のサラダサンドウィッチによく合う。

そのほかゆでて和え物おひたし酢の物に使う。

ヨーロッパでは刻んで卵料理に加えたり、ゆでてピューレにし、ソーススープに加える。

そのほかハーブティや、鶏や鴨などの詰め物にも利用される。

薬理

水虫打ち身便秘に効果があり、葉をカットして直接幹部に当てて用いる。

栽培

寒さには比較的強く、関東以南での栽培が可能である。湿気のある半日陰の場所を好む。

種子を蒔くか株分けで栽培できる。

種子の場合は春の4~5月か秋口の9~10月が適期。

種を蒔いて2カ月半~3か月で収穫できる。収穫は葉を全部とらないで残しておくと再度の収穫ができる。

多汁質の葉を得るには肥料と水を十分に与えるとよい。

鉢作りもできるが、この時には乾燥に十分注意することが必要。

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