スイートバイオレット
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.3.19a:4146 t:1 y:1
スイートバイオレット
【英名】Sweet Violet
【和名】ニオイスミレ
【中国名】香菫
【別名】スウィートバイオレット/ビオラ
【学名】Viola odorata L.
知識
ヨーロッパから西アジアが原産地のスミレ科の多年生草本で、フランス、イタリア、北アメリカで栽培されています。
スイートバイオレットは日本原産のスミレと良く似ていますが、花にきゅうりに良く似た芳香があるのが特徴です。
この芳香成分を抽出した精油は香水の原料となるため、フランス南部地方では2千年以上も前から栽培されており、エッセンシャルオイル(精油)やエキス(エキストラクト)、オレオレンジなどを抽出してきました。
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花や若葉をスパイスや料理の素材、着色料として使用しますが、根はアルカロイドが含まれ有毒のため食用には使用できません。
ドライフラワーをポプリとして利用します。
スミレには種類が多く、園芸品種として改良されています。
古くギリシャ、ローマ時代から人々に親しまれ、ギリシャ神話にも登場します。永遠の愛のシンボルとされており、デザインとしても使用されています。
料理
花や若葉は生のままでサラダに使ったり、砂糖漬けとしてケーキやプディングの飾りやエディブルフラワーに。
その他、果実酒に漬けて香りや形を楽しみます。
また乾燥してハーブティとして利用されます。
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薬理
鎮静作用や神経疲労を鎮める作用があり、花で作ったリキュールを寝る前に飲むと不眠を治すと言われています。
イギリスでは花の砂糖漬けを下剤や利尿の薬として用いました。
花をお茶に混ぜて飲んだり、花の抽出液を薄めてうがい薬として使用すると、咳や喉の痛みを抑え、気管支炎、口内炎、去痰などに効能があります。
栽培
栽培は比較的簡単で、耐寒性があり、丈夫です。やや湿気のある半日陰で、石灰質の土壌を好みます。
種子からも株分けからも栽培はできます。種蒔きは9月頃、株分けは春先に行うとよいでしょう。
ランナー(葡匐茎)で増えるので取り木で容易に増やすことができます。
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