グレインズ・オブ・パラダイス
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.2.21a:14092 t:1 y:0
グレインズ・オブ・パラダイス、メルグエッパ
【英名】GRAINS OF PARADAISE
【別名】メレゲータ・ペッパー/ギニア・グレインズ
アリゲーター・ペッパー/メルグエッパ/マニゲット/天国の種
【学名】Aframomum melegueta
知識
西アフリカ原産のショウガ科の多年生草本でギニアの西海岸地方や西インドで栽培されています。
ギニアショウガの種子を乾燥させたもの。
胡椒のような辛味とカルダモンのような香りが特徴。
カプサイシンと似た辛味成分構造を持っているが、刺激はカプサイシンの100分の1~1000分の1しかありません。
13世紀には原産地の西アフリカからヨーロッパに伝えられ、ギニア湾の黄金海岸や胡椒海岸、ナイジェリアから盛んに輸出され、16世紀のイギリス女王エリザベス1世は特に愛好したと云われています。
料理
古代ローマや中世ヨーロッパではコショウのかわりに使われました。
アフリカやカリブ料理に広く使われています。
辛く、風味と香りが強いのでブラックペッパーを使う料理に合います。
コーラナッツと呼ばれる果実と一緒に食べられている他、料理に使われています。
ワイン、ビール、ウイスキー、リキュールなどのアルコール飲料や酢、ビネガーに香りづけとして利用されます。
中世ヨーロッパではワインにジンジャーやシナモン、グレインズ・オブ・パラダイスを漬け込んだピポクラスという滋養ドリンクが好まれていました。
薬理
種子には0・75%の精油が含まれ、主成分はパラドル・オイゲノールだが、ペッパーの辛味成分は含まれていません。
西アフリカでは種子を内服して、生理痛や母乳の出を良くするために使われてきました。
根は煮出して不妊治療や性欲促進剤として使われているが、科学的裏付けはありません。