ジャスミン
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.3.17a:4574 t:1 y:0
ジャスミン
【英名】Jasmin
【中国名】ソケイ(素馨)
【別名】マツリカ(茉莉花)、ヤースミン
【学名】Jasminum
知識
モクセイ科の常緑低木で熱帯、亜熱帯地方を原産地とします。スパイスとしては生花または花を乾燥させたものを利用します。生花に比べ乾燥させたものは香りがかなり弱くなります。
世界中で300種類以上のジャスミンが栽培されていますが、ほとんどが観賞用としてです。
古代エジプトではすでに栽培されていたと言われています。
香料を目的として栽培されている主な種類は次の3種類です。
タイワンソケイ(ツルソケイ)
【学名】Jasminum grandiflorum L.
北インドやネパール、ヒマラヤ地方が原産地です。
大輪の花を咲かせ、芳香が強いので現在はジャスミンの中でも最高級の香料原料としてフランス、イタリア、モロッコなどで栽培されています。
マツリカ
【学名】Jasminum sambac L.
インドやヒマラヤ地方が原産で、主な産地はインドシナ半島や中国南部で、ジャスミンティや茉莉花茶の原材料として利用されます。
インドネシアやフィリピンの国花になっています。
ソケイ(ツルマツリカ)
【学名】jasminum officinale L.
インドのカシーミール地方の原産です。
秀英花茶の原材料として使われます。
料理
ジャスミンティーや中国茶の材料として使用される。
ジャスミンティーは中国では花茶(ファチャ)と呼ばれ不老長寿の妙薬とされている。
薬理
独特な香気はジャスモン酸メチルによるもので、現在では化学的に抽出され、安価で香水やアロマオイルに使用されています。
同じ香気成分のs-ジャスモンは自然の花からしか精製することができませんので非常に高価です。
最近ではs-ジャスモンに良く似たジヒドロジャスモンという成分は工業的生産ができるようになりました。
飲料のほか入浴料やポプリとして使用され、多くの効能があります。
美肌効果
ビタミンC、ビタミンE、ミネラルが豊富に含まれ、継続して摂取することで乾燥肌、敏感肌、老化肌に効能があります。
ダイエット効果
皮下脂肪燃焼を助け、エネルギーに変えていきます。
二日酔いの軽減
アルコールの解毒、殺菌、鎮痛作用があります。
集中力のアップ&リラックス効果
香り成分の一つのベンデルアセテートが右脳を刺激し、自律神経の緊張を緩和します。催淫効果もあります。
女性のホルモンバランスを整えますので、生理中のトラブルや産後のマタニティブルーの解消に使用されます。
*注-鎮痛剤との併用は避けましょう
食後に飲用すると口臭予防としても効果があります。そのほか目の疲れや冷え性の解消にも効能があります。
栽培
肥沃で水はけの良い土地を好み、ソケイ、マツリカ、シロモッコウはツル性なので、支柱が必要です。通常は挿木で増やしますが、鉢植えのものは簡単に入手ができ、栽培も難しくはありません。
白色または紫の花をつけます。花の開花は夜間なので、開いた花を夜のうちに摘み取り、乾燥させるか、蕾の状態で昼間摘み取り、夜開き始めた状態で茶葉と混ぜて着香します。