ナスタチウム
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日:2014.9.25a:7674 t:1 y:0
ナスタチウム
【英語】ナスタチウム(Nastutium)
【和名】キンレンカ(金蓮花)
【別名】ガーデン・ナスタチウム、ノウゼンハレン、インデアンクレックス
【学名】Tropaeolum majus
知識
南アメリカのペルー、ブラジルが原産地。
現在では南北アメリカやヨーロッパ諸国、
特に北半球の国々で園芸用植物として栽培されています。
日本には19世紀半ばに渡来しました。
料理
葉、花、つぼみ、果実を食用に利用します。
若葉や花は生のまま、サラダやサンドイッチに加えたりアイスクリームやケーキの飾りとして使います。また大きくなった成葉は野菜として加熱してスープなどに利用します。
花はエディブルフラワー(食用花)としてよく使用されます。冷凍保存ができます。
実は硬くなる未熟な時に採って一晩塩水に漬け込み、ピクルスにしてケッパーの代用品として、添え物にしたり、ソースや料理の香りづけとして使われます。
生の花や葉にはピリッとしたからしのような辛味がありますが、加熱すると辛味が消えてします。
薬理
新鮮な若葉にはビタミンCが多く含まれ、栄養的にも優れています。
成分には配糖体(グルコト ラベリオン)が含まれ、加水分解して抗生物質のイオン化合物を生じ、天然の抗生物質として腸内細菌叢に損傷を与えないと云われています。生殖器の感染症に効能があります。
芳香成分であるベンジルからし油が含まれ、抗菌作用や赤血球の形成促進による造血作用が認められています。
浸剤(水に浸して成分を抽出したもの)や煎じた液体を内服すると強壮、利尿、呼吸器疾患、風邪、貧血、美肌などに効果があります。
種子を潰して外用薬として使用するとすり傷などに効能がある他、瀉下作用があります。
栽培
日当たりが良く、水はけの良い土壌を好み、霜の心配のない4~5月頃に種子を播いて行います。挿し芽でも根が付きます。
成長した株は移植を嫌うので注意が必要です。
肥料は控えめにし、特に窒素系肥料は避けるようにしましょう。
繁殖力が強く、丈夫だが夏の暑さや霜などの寒さに弱いので温度管理に注意が必要です。