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ナズナ

BONGAマスターのスパイスうんちく

更新日2016.4.10a:2966 t:2 y:1

ナズナ   

【日本】ナズナ(薺)
【英語】Shepherd's purse
【学名】Capsella bursa-Pastoris(L)Medik
【別名】ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)

日本名の由来は、撫でたいほどかわいい草という意味で「撫菜(なでな)」とか夏になると枯れるので「夏無(なつな)」などの諸説がある。また別名のペンペングサのぺんぺんは三味線の音、果実の形が三味線の撥(バチ)に似ているのでシャミセングサと呼ばれている。

英語のShephred's purseは「羊飼いの財布」という意味で学名も同意である。

知識

アブラナ科ナズナ属の越年草,または1年草。
高さは20~40cm。
花期は春~夏で、3mmほどの白い花弁の小さな花を多数、花穂につける。
果実は小さな三味線のバチの形をしている。

原産地は東ヨーロッパ、西アジアと言われており、麦栽培の伝来とともに日本に渡来し、帰化したと考えられている。

料理

春の七草の一つとして知られて、若菜を粥などの食用にする。
かっては冬季の貴重な野菜であった。

薬理

日本では全草を陰干しをしたものを煎じたり、煮詰めたり、黒焼きにしたものを民間薬として用いる。
動脈硬化症の予防に有効といわれ、肝臓病、解熱、血便、下痢、高血圧、止血、生理不順、吐血、便秘、利尿のほか目の充血や痛みに効能がある優れた薬草として用いられる。

中国では止血剤として用いられている。

飲用としては乾燥したものを刻んだもの5~20gを煎じまたは熱湯を注いだものを飲む。
また目の痛みや充血には乾燥したもの10~20gを煎じ、ガーゼで濾したもので洗眼する。

保存法
土を落として洗い、荒く刻んだものを乾燥させ、風通しがよい日陰で保存する。

エピソード

江戸時代には、旧暦4月8日にナズナを糸で束ねて行燈(あんどん)の下に吊るし、虫よけのまじないにする風習があった。

「ペンペングサも生えない」荒廃した土地でも育つナズナさえ生育しないことから転じて何も残っていない何も残らない状態をいう。

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