ロングペッパー
更新日:2014.9.4a:12345 t:2 y:2
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ロングペッパー
【英名】Long pepper、
【和名】ナガゴショウ、ひはつ
【学名】piper longum L.
【別名】ビハーチ、ヒーバチ、ピッパリー(沖縄)、ポワブルロングPoivre long(仏)
【漢方】山蒟(サンク)
BONGAマスターのスパイスうんちく
コショウの近縁種でインド南部や東南アジアが原産。現在インドの他インドネシア、マレーシアで栽培されています。
種類はIndian long pepper(ひはつ)とJava long pepper(ひはつもどき)があり、前者のほうが辛味が強いようです。
沖縄ではJava long pepperを粉末にしたものを「ヒハチコ」と呼び、コショウの代用品として使われています。
ロングペッパーは紀元前からインドで栽培され、高価なスパイとして輸出されていましたが、現在はブラックペッパーの栽培が中心になり、商品価値が低くなり、あまり栽培されなくなりました。
料理
辛味はやや弱く、ほんのりと甘味があります。塩味の料理、マリネ、ドレッシング、ソース、肉料理の他、インドでは野菜のピクルスやカレー、コーヒー、炒め物にホールまたは粗挽きにして使用されます。
沖縄や八重山地方では肉料理の臭み取りや沖縄そばの薬味として使用されます。
特に琉球料理には欠かせないスパイスで山羊料理や豚料理の調味料として使われています。
薬理
コショウと同じ辛味成分のピペリンpiperineが含まれ、健胃、整腸、食欲増進に効能があります。
アーユルベーダでは消化や呼吸器系、冷え症に効能のあるスパイスとされています。
漢方ではヒハツモドキの茎葉を乾燥させた生薬を山蒟(サンク)と呼び、風邪やリュウマチ、腰や膝の機能不全、筋肉萎縮、咳による呼吸困難、打撲、毒蛇による咬傷、のほか鎮痛、止瀉薬としての薬効があるとして使用されています。