クベバ
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.3.4a:10398 t:1 y:0
クベバ
【英名】CUBEB
【別名】ジャワ・ペッパー、テイルド・パッパー、テイルド・クベバ
知識
コショウ科と同種のツル性植物で、ヒッチョウカの実。
スマトラ、ペナン、ニューギニアに自生します。
見た目がブラックペッパーと良く似ていますが、実に小さな尻尾がついています。種子の中身はほとんどが空洞で、ブラックペッパーよりもずっと辛く、強い香りがします。
肥沃な粘土質の土壌と高い湿度、日陰を好み、亜熱帯の森林に分布しています。
果実は未熟なうちに収穫され、乾燥してスパイスとして使用されます。また精製してオレオレンジ(含油樹脂)と精油が抽出され、ソースや薬味(レリッシュ)、ビターズ、タバコなどの風味付けに使用されます。
料理
ブラックペッパーのかわりにインドネシア料理のライス、カレー、魚料理に風味をつけるために広く使われています。
またオールスパイスと味が似ているので代用品としても使用されます。
使いすぎると苦みが増すので注意しましょう。
薬理
身体を温める効果があるといわれ、咳止め、気管支炎、副鼻腔炎、のどの炎症に効果があるといわれています。
昔からインドネシアでは淋病の消毒薬とされていますが、学術的裏付けはありません。
精油はタバコに加えると、花粉症、ぜんそく、咽頭炎の症状を緩和するといわれています。
クベバ・ティー
クベバのパウダー小さじ1を250ccの水に入れ、弱火で5分ほど煎じ、冷ましたものを1日に3回ほど一口飲みます。
胃の不調、消化不良、泌尿器の炎症を改善させます。