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ラズベリー

更新日2014.5.5a:6097 t:1 y:0

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ラズベリー  

【英名】Raspberry
【和名】ヨーロッパキイチゴ
【仏名】Framboise(フランボワーズ)
【学名】Rubus idaeus L.

知識

キイチゴの実

バラ科の灌木性多年草で、ヨーロッパを原産地とします。

ヨーロッパでは野生種は有史以前から利用されていたとされ、16~17世紀頃から栽培されるようになり、現在はヨーロッパ各地のほか、アメリカのほか世界中で栽培されるようになりました。

1548年、イギリスでの栽培記録が残っています。

日本に伝えられたのは19世紀頃で、現在日本でも栽培が盛んになりました。

ラズベリーには多くの野生原種があり、交配して多くの変種があります。主な原種は北米大陸原産のアメリカイチゴ(アメリカンレッドラズベリー)、クロミキイチゴ(ブラックラズベリー)、ヨーロッパキイチゴなどです。

日本に自生するキイチゴ属の植物は全てラズベリーに分類され、エゾイチゴ、ミヤマウラジロイチゴ、カナヤマイチゴ、シナノキイチゴ、イシヅチイチゴが分布しています。
木の高さは1~1.5mほどの直立性低木で、枝には硬い棘がある種もあります。晩春から夏に小さな花を付けます。その後円錐形の多肉質の果実を付けます。

果実の色で、赤ラズベリー、黒ラズベリー、紫ラズベリーに分別されますが、黒ラズベリーとブラックベリーは別種なので注意が必要です。

世界の栽培量はロシア、セルビア、アメリカの順ですが、これらの国で生産量の50%以上を占めています。

花言葉は「深い後悔」。

料理

果実には鉄分やビタミンCのほかクエン酸、リンゴ酸などの有機酸やベクチン、ラズベリーケントが含まれています。

果実は生食、ジャム、デザートの他リキュール、ビネガー、シロップなどに使われます。
フランスのフランボアーズはラズベリーから作られる赤いブランデーです。

また葉はハーブティとして飲まれます。

薬理

キイチゴのお茶

酸味のある赤い果実には、美白効果、や美容効果のあるエラグ酸やアントシアニンなどが多く含まれ、ダイエット、育毛促進、老化防止、眼精疲労改善、生活習慣病の予防、婦人病、炎症の抑制に効能があります。

キイチゴに含まれる香り成分のラズベリーケトンは脂肪細胞に直接作用して、脂肪分解を促します。
現在ダイエット効果を発揮する、最も注目さてている成分です。
同じ効能を持つものに唐辛子(チリ)に含まれるカプサイシンがありますが、カプサイシンの持つ脂肪分解効果の3倍もの効果があるといわれています。

赤いラズベリーに最も多く含まれるエラグ酸にはアンチエイジング効果があるといわれます。
抗酸化作用やメラニンの生成防止に効果があり、加齢による皺や弛みなどの老化現象を防ぎます。
赤いラズベリーエラグ酸のみが、人体に効率よく吸収されます。

ラズベリーに含まれる植物繊維はコレステロールや糖質、老廃物が腸管から吸収されることを阻害し、これらの排泄を促進させます。
また腸内の善玉菌の増加を活発化させ、血糖値をコントロールさせ生活習慣病の改善に効果があります。

ラズベリーの葉はメディカルハーブとして利用され、「安産のためのお茶」と呼ばれています。
出産準備として3か月ほど前からハーブティを飲用すると良いでしょう。子宮に関した諸症状の緩和、安全な分娩、母体の早い回復、母乳の分泌促進、子宮強壮などの婦人病の改善に効果があります。

口腔内の粘膜の炎症やトラブルにはハーブティでうがいをすると症状が緩和されます。歯石の除去にも効果があります。

その他消化不良やのどの痛みにも効能があります。

漢方薬としては覆盆子(フクボンシ)と呼ばれ、利尿作用の常備薬として使われます。

漢方茶の煎じ方

浸剤
細かくした乾燥または生のハーブなどに熱湯を注ぎ、成分を抽出して服用する方法。

煎剤
乾燥または生のハーブなどに水を注ぎ、加熱した後、布で濾して服用する飲み薬。

栽培

キイチゴの花

栽培は簡単でどんな土壌にも適合します。
苗は市販されており簡単に手に入れることができます。

新しい枝を付けさせるには結実後古い枝を切ってやると良いでしょう。

ラズベリーの育て方☚クリック

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