ラッキョウ
BONGAマスターのスパイスうんちく
更新日2014.4.23a:4091 t:1 y:0
ラッキョウ
【英名】Rukkyo、Baker's Garlic
【和名】らっきょう
【漢名】辣韮
【別名】おおにら、かみら、さとにら
【学名】Allium bakeri 、Allium chinense syn
知識
中国、ヒマラヤ地方が原産のユリ科の多年生草本。
日本、中国、台湾が主産地で、日本では鳥取(鳥取砂丘)や福井(三里浜)の特産品として栽培されている他、茨城、富山、千葉が国内の主な産地です。
白色または紫色を帯びた白い鱗茎を食用として利用します。
国内での主な栽培品種は「玉らっきょう」「らくだ」「八つ房」の他「花らっきょう」と呼ばれる福井産の小型のものがあります。
また沖縄では「島らっきょう」または「ダッチョウ」と呼ばれる細く小型の強い辛味の品種もあります。
同じユリ科の「のびる」や「エシャロット」とは別種です。
仏教では摂取を避ける五葷(ごくん)のひとつです。☚クリック
料理
ニンニクやニラと同じ特有の匂いと辛味があります。
料理には鱗茎を使い、塩漬け、甘酢漬け、醤油漬け、福神漬けとして利用される他、中華料理では炒め物に使われます。
天ぷらや玉子とじなどネギや玉ネギと同様の調理法で使われます。
薬理
ラッキョウ特有の辛味と匂いは硫化アリルによるものです。☚クリック
アリル硫化物は酵素の働きにより活性化しますが、酢やアルコール、果汁を加えると酵素の活性化が鈍くなり、辛味や匂いが抑えられます。
またアリル硫化物は消化を助け、豚肉に多く含まれるビタミンB1の吸収に役に立ちます。
疲労回復、神経の鎮静化、不眠症の改善のほか、血液をサラサラにして、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの予防にも効果があります。
ラッキョウの生薬名は薤白(ガイハク)と呼ばれ、胸のつかえや痛みに効果があります。主な処方薬は
●栝楼薤白白酒湯(かろうがいはくはくしゅとう)
●栝楼薤白半夏湯(かろうがいはくはんげとう)
●栝楼薤白桂枝湯(かろうがいはくけいしとう)
栽培
ラッキョウは種子ができないので、鱗茎を植えて栽培します。
植えつけは春で、秋に淡紫色の花をつけ、翌年の6~7月に収穫します。
リンク集
●ラッキョウの育て方☚クリック
●自然農法のラッキョウ栽培☚クリック