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にら

BONGAマスターのスパイスうんちく

更新日2014.3.27a:4010 t:1 y:1

にら

【英名】Garlic chive,Chinese chive,Chinese leek,Oriental garlic
【和名】にら(韮)、こみら、ふたもじ
【学名】Allium tuberosum Rottler
【別名】ふたもじ(千葉)、じゃま(新潟)、にらねぎ・韮葱(静岡、鳥取)、
    こじきねぶか・乞食根深(愛知、岐阜)、とち(奈良)、
    へんどねぶか・遍路根深(徳島)、きりびら、ちりびら、
    きんひら、んーだー(沖縄)

知識

にら

ユリ科の多年生草本で原産地は東南アジア。生産は中国、台湾、日本のほか東南アジア一帯で生産されています。
生の葉や種子をスパイスとして使用します。
葉を刈り取って収穫しますが、すぐ伸びるので1年で何度も収穫できます。旬は春の早い時期のものとされます。

全草に独特の臭いがあり、禅宗の精進料理には五葷(ゴクン)の一つとして忌避されます。
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国内生産の約半分を高知県と栃木県で占めており、その他茨城、群馬、宮崎、福島、北海道が主な産地です。

料理

花にら

生の葉を、肉などの臭み取りとして使用します。
ガーリックに似た独特の香味があり、ガーリックを使う料理に使用される。
中国料理や韓国料理に良く使われています。
中国料理はニラレバ炒めや韮焼きそば、韮餃子、韮饅頭、春巻、卵とじなど、韓国料理では、キムチやチジミの具や、ヤンニョムの薬味として広く使われています。またにらの花を塩漬けにして薬味としても使用されます。

韮蕎麦

岡山では黄にらを寿司の具として、栃木県鹿沼市では茹でたにらを蕎麦の具に添えた韮蕎麦、大分市近郊では、にらをつかったチャンポン、ニラチャンという麺料理があります。
その他スタミナ食として利用されます。

また家庭料理の惣菜のおひたし、薬味、煮物、蒸しものによく使われます。

加熱すると独特のニラ臭が弱くなります。
中国野菜としてニラ臭の弱い黄にらや蕾の付いている花にらが出回っています。
黄にらはにらの芽が出る前の根株に覆いを被せて、光の量を制限し、軟白栽培したもので、柔らかくて甘味があります。岡山県が主産地です。
花にらは花茎と若い蕾を食べます。テンダーポールという花にら専用の品種があります。
ネギ科のハナニラは別種類です。

保存は濡れた新聞紙などにくるんで、冷蔵庫に入れておくとよい。

水仙の葉と色や形が類似しており、水仙の葉と間違えて食すると中毒することがあるので注意が必要です。

薬理

黄にら

βカロチンやビタミンA、C、カルシウム、リン、鉄などのミネラル分が豊富に含まれています。
また匂い成分のアリシン(硫化アリル)はビタミンB1と結合して消化酵素の分泌を促し、食欲増進に効果があります。
代謝機能、免疫機能を高め疲労回復のほか、整腸作用があり、特に下痢に効能があります。症状が重いときにはにらの煮汁を飲むと良いとされています。
その他便秘、腹痛、胸やけ、冷え性、貧血、つわり、鼻血、打ち身、痔にも良いと言われています。

漢方では種子は韮子(キュウシ)と呼ばれる生薬で腰痛、遺精、ひん尿に、葉は韮白(キュウハク)という生薬で、強壮、強精の薬として使われています。
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栽培

にらの花

病害虫も少なく育てやすい植物で、株分けまたは種によって増やします。
3月上旬から4月下旬に種を蒔き、夏に葉の間から30cmから40㎝の花茎を伸ばし8月から10月に花をつけます。花は実を付け、熟すると黒い種子ができます。
葉は秋口に霜が降りる前まで収穫ができま、冬には地上部が枯れますが、翌年新芽が出ます。
株を育てていくと毎年収穫ができます。

エピソード

古事記では加美良(かみら)、万葉集では久々美良(くくみら)、正倉院文庫では彌良(みら)と記載され、それが転訛してにらとなったと言われます。

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