頻尿
＊頻尿
「頻尿」とは
「夜中に何度もトイレに起きる」「トイレが近い」「残尿感がある」「漏れる」などの排尿時のトラブルは40代前後から始まり、60歳以上の方の８０％以上にものぼると云われ、歳を重ねるごとに深刻化しがちです。
一般的に正常な人の排尿の回数は、1日5～7回、3～5時間に1回程度。就寝中は0回と言われています。
中高年の人で、1日の排尿回数が8回以上、夜中にトイレで1回以上起きる。残尿感があり排尿後でも尿意を感じたり、我慢ができなかったり、排尿が時間がかかる。またクシャミなどで尿もれがある。
「頻尿」の原因
「頻尿」の原因は「過活動膀胱」と「前立腺肥大」とがある。
「過活動膀胱」は男女とも尿がたまっていないのに、何度も尿意が起こる。尿が少ししか溜まってないのに膀胱の筋肉が過剰に収縮して、何度も尿意を感じてしまうこと。
「前立腺肥大」は中年以降の男性にみられ、尿を1回で出しきれず、トイレの回数が多く、残尿感がある。ホルモン分泌量の変化で前立腺が肥大化し、前立腺の筋肉や膀胱、尿道を圧迫して尿が出きらずに頻尿になること。
どちらも膀胱周辺の筋肉の過剰収縮が原因だ。
「その他」心因性や薬の副作用、心不全、高血圧、糖尿病、無呼吸症候群などの基礎疾患の場合や、出産で骨盤底筋群のゆるみなどのケースがあります。
治療法
水分を控えれば頻尿は抑えられるというのは大きな過ちで、水分不足が日常的に続くと肝臓の負担が大きくなり、血液濃度が上がり、血管が詰まりやすくなり動脈硬化や心筋梗塞などを誘発しかねません。
膀胱に溜める尿の量を徐々に増やしていく膀胱訓練や、骨盤の筋肉を鍛える骨盤底筋体操を日常生活に採り入れることが比較的有効とされています。
また、ふくらはぎに水分が溜まりにくくすればいいと云われています。弾性ストッキングを起きている間に装着することで、ふくらはぎに圧をかけ水分が溜まるスペースをなくしたり、寝る前の30分程度、15～20cm、脚を挙上しておくのも有効です。
その他βカロチン、ルテイン、ビタミンC、不飽和脂肪酸を多く含んだ、スパイスや食物を摂取する。
